「ぶつけるドライブ」という打ち方

 

【まくら】
レストランのメニューに「シェフの気まぐれサラダ」みたいなのがあるけど、卓球用具にそんなのがあったら嫌だよね。
「開発担当者の気まぐれカーボンラケット」とか。
カーボン2枚のはずなのに1枚しか入ってないじゃないか! みたいな。

逆に高級料理っぽいネーミングだったらシャレがきいてていいかもね。

山の恵みのヒノキ5枚合板仕立て ~新鮮なアリレートカーボン2枚を添えて~

みたいな。

 

ぶつけるドライブ

ペン表の私は下回転系のボールに対するドライブが苦手である。

「ツッツキや下回転サービスをドライブで繋いでからのスマッシュ」というペン表の王道パターンの練習はいつもやっているんだけれど、いざ試合になるとドライブらしいドライブを使えた試しがない。

これは現役時代からの悩みであり、つまりいくらやっても一向に進歩がないという我ながら情けない状態なのである。

しかし最近になってある感覚を掴んだ。
それが「ぶつけるように打つドライブ」である。

と言っても何も難しいことではなく、「弾くように打つ」といった感じでドライブするってこと。

「回転をしっかりかける」という意識を持たず、パンッとぶつけるようにドライブをかけるわけである。

この感覚を掴んだのは、先日紹介した宮﨑義仁さんの著書に書かれていた言葉がきっかけであった。

ラケットを起こしてぶつけるように打つ
従来のフォアドライブでは、インパクト時にラケットを寝かせるようにして、ボールの上を擦って回転をかけていました。以前ならそれでも十分な威力があったのですが、プラスチックボールはあまりスピードが出ません。そこで打球に威力を出すために、大きなスイングからラケットを起こした状態でボールに強くぶつけ、ラバーに食い込ませて弾くように打つことで回転をかけるようになっています。まずは大きなスイングからフラットに当てることを心がけてください。

【書評】宮﨑義仁式 最先端ドリル

 

これまでも似たようなことはやっていたんだけれど、それはドライブというより「こすり気味のミート打ち」といった感じで、これだと安定性は増すが回転もスピードも中途半端だから、相手にとっても返球しやすいことこの上ない。

つまりあくまでもそれは「ミート打ち」であってドライブではなかったってこと。
そうではなくて、ドライブという意識を持って「ぶつけながら打つ」ということが大事だってこと。

私は最近、裏ソフトを貼ってたまに反転してドライブを打つというのもやっているが、この打法はもちろん裏ソフトでも有効なので、裏ソフトでも速いドライブが安定して打てるようになってきた。

表でだろうが裏だろうが、速いドライブを打ちたい、安定性を上げたいという場合は「ぶつける」という感覚で打つというのが1つの方法として良いのではないかなと思う。

宮崎さんが言うように、プラスチックボールに適した打ち方でもあるので、この打法はしっかり身に付けたいものである。

こうした打法は、人によって感覚が違っていて、「厚く当てる」とか「食い込ませる」といった感覚で打っている人もいるみたいだけれど、私にはこの「ボールに強くぶつける」という表現がとてもしっくりきた。

なんだこうすればよかったのかと半ば拍子抜けしてしまうくらい、ストンと自分の中に入ってきた。

今回の経験で、表現の仕方・言葉のチョイス次第で選手はコツを掴むこともあるということがわかった。
指導者の言葉のセンスがいかに大事かってことだよね。

 

この打ち方をマスターすれば、試合で「ドライブからのスマッシュ」という王道パターンをバシッと決められるようになるかもしれない。

そしたら私はコカ・コーラのCMよろしく「気分爽快! やっぱりペン表はこれだね!」と叫んでやろうと思う。

いや、そんな妄想をする前に、もう少し練習時間を確保しないといかんという切実な問題が……。

 

14 件のコメント

  • ぶつけるドライブは僕苦手です。笑
    でも湿度が高いこの時期には驚異的な技術ですよね笑
    湿気のせいか単なる体力不足かは置いておいて練習で全くドライブが入らないです笑
    助けてください(T_T)

    • シェーク裏裏野郎さん
      なるほど湿気対策にもなる打ち方なんですねぇ。
      その日の環境によって技術を選択できたら一流の証ということですね。
      原因がわからないスランプは辛いですよねぇ。
      オススメはやはり、一流選手のドライブ動画を繰り返し観ることですね。
      観るだけで調子が上がることがあるので、動画鑑賞はあなどれません 笑

  • まくら笑っちゃいました。
    逆に気まぐれでカーボン3枚入ってたら得した気分になりますね(笑)

    • ラケットマンさん
      プロ選手は感覚が繊細なんでそれでも激怒するでしょうね 笑
      木材とカーボンの枚数が逆だったらもう最悪です。
      カーボン5枚+木材2枚(笑)

  • 僕はぶつけるドライブ苦手ですね。
    薄く擦った切れたループドライブは結構得意なんですが、下回転等を低い打点から無理矢理ループでおこす技術が体に染みついちゃっているので、中々高い打点でぶつけられないです。
    この季節はぶつけるドライブがあった方が強気に出れるでしょうね。粘着アンド表の自分は、湿気がメチャクチャ恐いのにぶつけるドライブが打てないので、この時期は自然にミート打ちやカットが増えてしまいます(笑)

    • 卓球主義さん
      高い打点を捉えて一発で抜くようなパワードライブは難しいですよねぇ。
      私はループドライブも苦手なんで、せめてぶつけるドライブを安定して入れられるようにはなりたいです(笑)
      表が湿気で調子悪くても裏でバリバリ打てたら確かに心強いですね。
      今までこの考えがなかったので勉強になりました。
      ひょっとしたら裏面打法もぶつけるドライブの方が入るのかもしれない、なんてふと思いました。

  • ぶつけるドライブ。
    角度打ちとドライブの中間みたいな感じですかね?
    下回転を打つ時、角度打ちかドライブか迷うことがよくありますが、こういった中間の打ち方があっても良いような気がします。

    • ベーゴマさん
      まさにそのような感覚の打ち方です。
      私も角度打ちかドライブで迷って結局中途半端な打法になることがよくあります 笑
      この中間的な打ち方をマスターすれば戦術の幅もグッと広がるんじゃないかと期待しています。
      おそらく打点を落とさないで打つことが一番のポイントではないかと思います。

  • 今思い出せばバック表カットでやってた時
    カウンターでぶつけてました。
    指導者からは「もっと擦れ!」って言われてましたけど…
    あれで良かったのか!

    • しんこうしんこうさん
      それで良いんです! (笑)
      「もっと回転をかけろ」という指導者の気持ちはよくわかりますが、弾き打つドライブはこれからの卓球では重要な武器となると思います。
      ループドライブと使い分けられたらもっと良いですけど、ループはループで難しいですねw

  • お久しぶりです。
    おお、ちょうど自分と同じ課題を持たれたんですね。
    去年あたりからナックル系の角度打ちはあまり使わずに、ぶっ叩きながら擦るような、回転系の角度打ちをよく使うようになりました。

    回転を意識すると攻撃が入る確率がグッと上がりますし、安心感が違いますね。
    まあまだ未完成なので手打ちでただ持ち上げるようなドライブになってぶち抜かれることもしばしばですが。

    高校生と打ったら、ペン表の中でも打ち返しにくい球質ですね、と言われたので案外返しにくいものみたいです。

    今自分が目指しているのは『表ソフトドライブ速攻型』みたいな戦型です。

    • つぐさん
      お久しぶりです!
      つぐさんも同じ課題に取り組んでいるんですね。
      「ぶっ叩きながら擦る」これはいい表現ですねぇ。
      まさに安定感を上げるための打法と言えますが、そのぶん、相手も取りやすくなる危険性をはらみます。
      しかし「ペン表の中でも打ち返しにくい球質」と言われたとのこと、私としても勇気づけられる言葉です。

      「表ソフトドライブ速攻型」実に興味深いですねぇ。
      ぜひ新たなペン表の可能性を開いてください!

  • 昔は「擦れ」って言われてましたけどね(笑)
    今は息子にも面を寝かせるな!と良く言っています。
    インパクト前はほぼ90度のイメージで、振り切ると自然にラケットは伏せられていくからと説明しています。
    スピン系ラバーを使っていると勝手にドライブになってしまう感じがするので、余り引っかかりの良いラバーは使わず練習します。
    柔らかいスポンジの方が食い込むので軽いタッチでもドライブ掛けやすいと思います。

    • でこさん
      昔は「弾きながら打つドライブ」という教えはほとんどなかったですよね(笑)。
      あえてスピン系ラバーを使わずに練習するというのはいいかもしれませんね。
      ボールのとらえ方(打つ感覚)をいかに覚えさせられるかという工夫が指導者には必要だと思いますが、やはり言葉のチョイスが重要ですね。
      面を寝かせないためのアドバイス、参考になります。
      「回転重視だけがドライブじゃない」これをいかにうまく伝えるか、まさに指導者の腕の見せどころです(笑)

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